施工事例ビフォーアフター

Before&After

京都府宇治市

戸建て住宅モニエル屋根塗装・サイディング外壁塗装事例【京都府宇治市】

施工前
施工後

京都府宇治市の戸建て住宅、M様邸の外壁・屋根塗装工事の様子をご紹介します。

通常、特に問題もなく施工させていただいている物件が多い中、今回の物件は少し手の込んだ留意すべき点が多かったので、少し話が長くなります。

屋根はモニエル瓦で、モニエル瓦特有のスラリー層が劣化した状態でした。
瓦の隅々の緩みは、M様からも事前に留意点としてお聞きしていましたが、足場を組んで予想以上であることが判りました。

⬆︎150キロ圧+ターボノズルの高圧水洗終了。高圧水洗にてほとんどのスラリー層を除去しました。

アンテナを撤去した後、エポキシシーラーをたっぷりと下塗したのですが、透明なので、乾いてしまうとほとんど写真では判らなくなります。
でも、これでその後の全ての塗材に対しての密着性の高い下地が出来ました。

 

  

↑ 瓦のぐらつきをすべて点検し、緩んでいた釘を全て既存の釘より長い90mmのビスに交換しました。

これにて触感による瓦のぐらつきは全て無くなりました。

↑ 次に、大屋根・下屋含めて、合計9片流れの隅瓦と熨斗瓦、全てに瓦同士の連結固定の為のコーキング処理を施しました。

ここまでの徹底した作業はさすがに想定外でしたが、見積りに関係なく「自分の施工に後ろめたさを残さない作業」でした。

 

上塗りは、モニエル瓦塗装時の当社の定番「大同ハイルーフ マイルドシリコン」の2回塗りです。

カタログでは「シーラー要らずで塗装ができる」と謳っているほど、シリコン含有率が高く、密着性・耐候性ともにメーカーが自信を持っている商品なのですが、当社では、メーカーの技術とも協議の上、より安全・安心な施工のために エポキシシーラーを下塗りした上での上塗りの施工となります。

↑ 上塗り1回目終了。

↑ 上塗り2回目終了。

↑ 通常、上塗り2回で予定終了なのですが、南面の劣化が特に目立っていたので、南面のみ3回塗りをしました。
こういう事は時々ありますが、私が「気は心」と言うことで勝手にした事なので、特に追加料金はいただいておりません。

 

外壁は吹き付けリシン仕上げのサイディングです。

一般的によくある平面の壁に吹付リシンをしている場合の塗り替えは、「微弾性サーフェーサーを下塗りして、・・・」と言うことで 特に問題はないのですが、サイディング壁に吹付リシンをしている場合、サイディングは平面ではないので、特にボード間の隙間やコーナーアングルなど、至る処に塗装後の隙間ができることが予想されます。

この隙間が曲者で、ここから雨水が入り、経年での塗膜剥離の原因になりかねません。

なので、お施主様には上記のリスクを十分ご説明をさせていただいた上で、目地・サッシ周りのコーキングのほかに、・・・コーナーアングル、ボード間の隙間のコーキングを念入りに施す。

経年での建物の動きにより、隙間が空いた場合の雨水侵入による膨れ防止のために、・・・「防水性重視の微弾性サーフェーサー」の代わりに「透水性重視のサーフェーサー」を下塗りする。

と言った留意点を念頭においての施工をしました。

 → 

目地コーキング打替え。

 

↑ コーナーアングル隙間充填。

↑ 透湿性のある「アンダーサーフDS」下塗り。

↑ 「プレミアムシリコン」上塗り1回目終了。

↑ 「プレミアムシリコン」上塗り2回目。

本来ならば、上塗りにも透湿性が期待できる「セラミシリコン艶消し」がお勧めなのですが、ここはお施主様の希望もあって耐候性に優れた「プレミアムシリコン艶あり」となりました。

外構塀の既存状態はリシン仕上げでした。

リシンは、擁壁など背面に雨水などの水分がある場合の透水性に優れています。
現状は少々のクラックはあるものの、膨れなどは無く良い状態でした。

ここに外壁塗装をするような防水性の高い塗料などを塗ると、塗膜が膨れる原因になります。
なので、雨水による膨れ防止の為に 透水性に優れ、尚且つ耐候性にも優れている「アートフレッシュ」を塗装しました。

↑クラック補修。

↑カチオンシーラー下塗り。

↑アートフレッシュ1回目。

↑アートフレッシュ2回目。

↑タイルセラクリーン2回塗。

 

付帯塗装は全てシリコンで、サービス塗装箇所以外は、全て2回塗りで仕上げました。

↓付帯塗装。

  

↓カーポート掃除。

↓波板張替え。

完成。

地味な留意点が多かった物件でしたが、職人ともども一生懸命させていただきました。

M様、有難うございました。

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