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京都府京田辺市

『良い塗装』の基本は 秤から?1液性塗料と2液性塗料の相違点【京都府京田辺市】

施工前
施工後

『1液性塗料と2液性塗料の相違点』についてご紹介します。

京都府京田辺市F様邸の外壁・屋根塗装工事を例にとってご説明いたします。

外壁はエスケー化研の『水性セラタイトSi』の3色分け。

屋根もエスケー化研の『クールタイトSi』を使用しています。

・・・・・外壁塗料・屋根塗料とも、2液性の耐候性に優れた塗料です。

2液性塗料とは、主剤と硬化剤を塗装直前に混合して、可使時間内に使い切るタイプです。

主剤と硬化剤の割合は塗料によって様々です。

そんな中、この度使用する塗料は以下のものです。
『水性セラタイトSi』・・・混合比≒主剤20:硬化剤1。
『クールタイトSi』・・・・・混合比≒主剤7:硬化剤1。
この割合で混合するのですが、当然、秤を使って計量します。

『一般的』という言葉が適切かどうかは判りませんが、大抵の塗装工事の場合『簡易』『経済的』な1液性の塗料を使うことが多いです。

いちいち面倒な計量をしなくて良いと言う点で『簡易』であり、2液性の塗料よりも安価で、残った塗料は他でも流用が出来ると言う点で『経済的』です。
(2液性の塗料も、混合しなければ、当然他でも流用できます。)

一方、『高品質』と言う点では、主剤に硬化剤を混ぜて反応硬化させる2液性の方が勝っています。

アクリル・ウレタン・シリコン・エポキシ・フッソなど、それぞれの塗料には、1液性と2液性のものがあります。

ここ最近では、住宅の屋根塗装・外壁塗装の際『シリコン樹脂塗料』がよく使われるようになってきましたが、同じシリコンでも2液性塗料の方が耐候性で勝っています。

と、ここまで当たり前の様な事を書きましたが、そこには、一目瞭然とも言うべき『落とし穴』があります。

本題に入ります。

住宅の外壁塗装及び、屋根塗装工事を発注する際、その業者の事をあまり判らない状態で発注するような場合(ほとんどの場合 よく判らない事が多いですが、)
無難なのは1液性の塗料で施工することです。

何故か・・・。

それは、2液性の塗料を秤を使ってイチイチ計量しながら取り扱っている業者を、私の周りの業者では『弊社』以外に知らないからです。
( 自分が世間知らずだけなのかも知れませんが・・・ )

これを読んでいるプロの方で、秤をお持ちで、それを存分に使っている貴方・・・。
私は貴方の事は知りませんので、ご容赦ください・・・。

一斗缶まるまる使い切る場合は、全部混ぜたらよいので問題ないのですが、一斗缶半分の場合なんかも、ほぼ目分量で 『半々』のレベルでセーフなのかも知れませんが…。

私の知る限りでは、目盛の付いた棒で測ってみたり、硬化剤を勘で『チョロッ』と入れてみたり、材料店の噂では、硬化剤を入れないで未開封の缶が余りまくっている業者もあると聞きます。

これでは、せっかくの高性能な2液性塗料も『化学反応で硬化』と言う本領を発揮できない状態で塗装する事になります。
2液性の塗料を正しく取り扱うスキルが乏しい中での塗装では、高価な『2液性シリコン』を使うより、安価な『1液性アクリル』の方が無難という事になります。

m2数×塗布量≒必要量。
必要量÷主剤と硬化剤の割合の合計数≒硬化剤量。
必要量―硬化剤量≒主剤量。
などの簡単な算式を、電卓を使って『秤と向き合う。』

・・・そんな当たり前の事が出来ない『プロ』が沢山いる事を認識してください。

なので、究極を求めず、無難な耐候性を求めるならば、一液性シリコンがお勧めです。

・・・シンナー又は水での希釈をカタログ値の範囲内で、塗布量もカタログ値を意識して、しかも均一に塗装すれば、それはそれなりの立派なプロの仕事です。
弊社でも『質を落とさず、良い仕事』のベーシック仕様は、このパターンです。

『こだわりの究極』を求めるならば、2液性の塗料を『正しく』取り扱う業者。・・・という事になります。

・・・まわりくどい言い回しですみません。

弊社では、上の1枚目の写真、緑色の秤の他に、その右下クッキング用の1グラム単位のデジタル秤も使用しています。
ちなみに、用途に応じて、この他にも2種類在ります。

2液性の塗料で塗装予定の方は、依頼した業者に『秤は持っていますか?』とお尋ねください。

『エッ?・・・』とか、急に早口になったり、不自然さを感じたら、無理に2液性塗料は使わない方が無難かもしれません。

『究極の良い塗装』の基本は秤から・・・。

秤と共に30余年。・・・お客様の期待を裏切らない『良い仕事』をしています。

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