施工事例ビフォーアフター

Before&After

京都府

京都府八幡市の 3階建て外壁塗装・屋根遮熱塗装

施工前
施工後

京都府八幡市に所在する F様邸  外壁塗装・屋根塗装・それに関連する諸工務・付帯塗装の様子を、店主 齊藤がご紹介します。

 

1.仮設・下地調整・不陸調整

屋根はカラーベストで、外壁はサイディングボードの3階建ての建物です。

写真は 仮設足場・外周メッシュシートを設置した後に高圧水洗による汚水飛散防止のためのブルーシートをメッシュシートの内側に挟み込んだ状態です。

高圧水洗終了後にブルーシートは撤去して 風の抵抗を軽減させます。

 

施工前の屋根の状態です。

南に面した屋根表面の色の退化が著しく、北に面した屋根は太陽光が少ないために苔が発生していました。

 

屋根・外壁共 スパイラルノズルの高圧水洗機で洗浄しました。

高圧水洗を行う際に 特に注意すべき点は、近隣への汚水飛散防止です。

その為にブルーシートを屋根の高さより上げて 風向き等にも注意をして  周りに汚水が飛散しないようにします。

 

外壁に付帯しているエアコンカバーなどは、取り付けたままで塗る場合もありますが、将来カバーの位置が変わった際に極端な色違いが生じるので、エアコニカバーの脱着の有無は お施主様との事前打ち合わせにより決めています。

 

1階がRC造りのガレージで、その上の基礎部分にちょっとした陸屋根があります。

現状では水勾配がほとんど無くて、エアコン室外機の台も邪魔をしてか、長年の埃が苔むした状態でした。

 

水勾配が無い上に、排水口が土間より15mmほど上がっていたので、その高さまで水が溜まらないと流れない状態でした。

 

 

このまま防水塗装をしたとしても水が溜まる状態には変わりがないので「乗り掛かった舟」という事で、追加料金無しで モルタルにポリマー樹脂を入れて15mm~25mm厚の勾配不陸調整を施しました。

職人たちに本職は任せて、納得のいくところまで楽しみながらやったので、我ながら上出来でした。

乾燥させては水勾配を確認したりして、慣れない左官仕事なので これだけで私が1日半かかりました。

     

 

 

2. 屋根遮熱塗装

屋根塗装の前に笠木・水切りなどを留めている釘の 抜けや緩みをチェックして、一回り大きい釘で打ち直します。

 

人差し指下向きで  エポキシシーラー下塗。

吸い込みを楽しみながら  たっぷり塗っています。

 

屋根塗装をする際 しっかり塗布量を付けたいのですが、どうしても屋根材の重なり部分にも塗料が詰まってしまいます。

塗料が詰まることで雨水が抜けずに、漏水につながります。

なので 屋根材の重なり部分に隙間がないところに 縁切り材タスペーサーを挿入します。

 

人差し指上向き1本で、上塗り1回目です。

・・・白 ??? ・・・白色です。

F様邸は3階建てで  かなり離れたところからしか見えないという事で、カラーベスト屋根塗装は「クールタイトSi 」という弱溶剤型2液性遮熱シリコンの「スノーホワイト」を使用しました。

 

  遮熱塗料って 本当に遮熱効果があるの?

普通 屋根の色は、黒色・こげ茶色・グレー色・レンガ色・深緑色などの濃い色合いにして、建物をドッシリとしたイメージにするのが一般的です。

屋根に遮熱塗料を使用する目的は、屋根は濃い色で塗装する事が多い中、色が濃くなるほど太陽の熱線を吸収しやすいので、その熱を跳ね返すことによって躯体への熱伝導を軽減する事です。

『遮熱塗料って 本当に効果があるの?』

・・・そこが肝心なところで、カタログのデータ写真だけでは自分が半信半疑なので  お客様に対しても説得力に欠けるので、私はサーモカメラを持参しています。

写真は弊社のサーモカメラで比較用に撮った写真です。

左がスノーホワイトを1回塗った状態で、右はシーラー下塗の状態です。

高温64℃~低温45.8℃という事で、18.2℃の温度差が確認できます。

遮熱塗料は遮熱でない塗料と比べて遮熱効果があることは当然なのですが、中でも色が薄ければ薄いほどその効果は大きくなります。

なので、黒っぽい屋根に対して  白い遮熱塗料を塗ることでより一層の遮熱効果を得ることができます。

だからと言って  外気温が高いのに室内温度だけが極端に下がる事はありません。

過剰な期待は禁物ですが、屋根の表面温度が低く抑えられる事による熱伝導の減少で  幾分かの暑さ対策にはなります。

 

上向け指2本で スノーホワイト上塗り2回目。

通常は、上塗り2回で終了なのですが、

 

3回塗りをしてやっと達成感が得られました。

勿論、3回塗りの追加料金は頂いていません。

 

 

3. 外壁シーリング補修

   

数か所のサイディングボードの突き付け目地が浮いていたので、スクリュー釘で固定しました。

   

サイディングボードの切り込み部を釘留めしてあるのですが、強度不足によるクラックが発生していて、長年の雨水の影響で腐食して穴が開いた状態でした。

同じような箇所が数か所ありましたが、目地シーリングと共にシーリング材で補修しました。

サイディングボードの目地は全て、ノンブリードウレタンシーリング材で打替えをしました。

サッシ廻りは、ノンブリードウレタンシーリング材で増し打ちをしました。

 

 

4. 外壁塗装

指下向けサインで下塗りです。

SDサーフエポプレミアムで下塗りをしました。

サイディング専用の粘りのある下塗材で、ちょっとした巣穴や釘の隙間などにも程よく詰まり安定した下地ができます。

 

そして上塗りは  エスケー化研のプレミアムシリコンで2回塗りをしました。

 

 

 

エスケー化研は 建築仕上塗材国内シェアNO.1という事で・・・、

「それがなんぼのもんじゃい!・・・俺はもっと高級な塗料で差別化した「キラキラしたペンキ」を塗るんじゃ!」

という声も聞こえたりすることがあります。

近年、どこかのオリジナルで設計単価を高く設定して差別化を狙った塗料が世に出ています。

それらの塗料を否定も肯定もしませんが、私の持論は、国内大手塗料メーカー(日本ペイント・関西ペイント・エスケー化研など)の量産された安全な塗料の中から、現場にあった費用対効果の良い塗料を選択しています。

 

5. 外構・付帯塗装

   

台風の影響で、アルミ製の破風板の一部がめくれ揚っていました。

ピアスビスで固定した後、プレミアムNADシリコンで2回塗りをしました。

 

   

雨樋・水切り・スポットライトなどもプレミアムNADシリコンで2回塗りをしました。

玄関アルミ門扉のキズ汚れが目立っていたので、密着バインダーを下塗りして、プレミアムNADシリコンを上塗りしました。

 
冒頭でご紹介した 1階RC造りのガレージ陸屋根部分の勾配モルタル補修後、じっくり乾燥させて強度も出た頃、シーラー下塗り・防水層2層・保護トップコート2回塗りをしました。

水はけも良好です。

   

その下の RC造りのガレージは、クラック補修後、シーラー下塗・ソフトサーフ厚付中塗2回塗・セラミシリコン艶消し2回塗で、合計5回塗りをしました。

 

   

以上、3階建て 仮設足場・下地処理・不陸調整・屋根カラーベスト遮熱塗装・サイディング目地シーリング・クラック補修・外壁塗装・付帯塗装・諸経費など含めて 8%税込合計 150万円でさせて頂きました。

有難うございました。

 

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