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7. メース目地シール先打ちの場合の外壁塗装・塗料の選択 / 枚方市

任せて安心施工ガイド

大阪 枚方市 : 外壁塗装(塗り替え)をする際に、
コーキング材・塗材の選択が重要になってくるケースの一つを御紹介します。

但し、見積り段階ですので、まだ施工はしていません。
3社の見積り合わせらしく、仕様は特に決まっていませんでした。
弊社はその内の1社の下請けで 弊社独自の考えで仕様を御提案する事なので・・・どうなる事か?

外壁材は押出成型セメント板 三菱マテリアルの「メース」です。
既存外壁の状態を言うと、目地コーキングは「変成シリコン化粧打ち」で
この変成シリコンに含有する可塑剤の影響で、
メースの塗装表面を流れ落ちる様に汚染している状態です。

今回の塗り替えは、メース目地コーキングを打替えた上に塗装するという設定です。
つまり、「コーキング先打ち(打替え)」が、前提です。

シーリング材の選択

この場合のコーキング材は 可塑剤を含まない「ノンブリードウレタン」が最適と考えます。
コーキング後打ちの場合は、シールしたコーキング材が露出しているので
耐候性に優れいてる「変成シリコン」の方が良いのですが、
上から塗料で被覆するので、密着の点でも、非汚染の点でも、コストの点でも、
「ウレタン」の方が適していると考えます。
中でも 可塑剤を含まない「ノンブリードウレタン」が最適と考えます。

今回の延シーリング数は約3500mなので、
元請様に 仕様を「ノンブリードウレタン打替え」と提案しています。

塗装仕様

ポイントは
① 可塑剤による汚れが塗り替え塗膜に貫通して汚染しないようにする。
② 目地部の先打ちシールの動きでシール部分の塗り替え塗膜にクラックが発生しないようにする。

「バリヤ プライマー」という「可塑剤移行防止材」があるのですが、
値段も非常に高価な上に 強溶剤形なので、
旧塗膜がリフティング(縮み)をおこすリスクが非常に高くて
全面塗装するという事は 現実的ではありません。

なので 先ず下地処理として、
既存塗膜に付着している可塑剤による汚れを出来る限り除去する必要があります。

手作業による研磨は、
気が遠くなる程の労力の割にはあまり良く落ちないと推測できるので、
ディスクサンダーに不織布の研磨材を付けて目荒しケレンも兼ねて研磨します。
ほとんどの可塑剤を除去する事が出来ますが、
それでも完全には除去しきれないと思います。

そこで、いよいよ塗料の選択です・・・。
若干残ると思われる可塑剤の貫通を防止するために緻密な塗膜を形成する ⇒ 「2液性塗料」
さらに 旧塗膜のリフティング防止も考慮する ⇒ 「弱溶剤形」
目地部の先打ちシールの動きでシール部分の塗り替え塗膜にクラックが発生しないようにする ⇒ 「弾性」
と言う事で、私が選択した塗料は 「弱溶剤形2液性弾性塗料」 となりました。

この理屈を元請様に理解 してもらって見積りを提出してもらいました。

他の2社からの見積りは水性塗料の仕様だったらしく、
施主様は 他社の見積りを 弊社の元請けの仕様に準じる仕様で再提出させたようです。

水性塗料が「駄目」と言うのではなく、
粒子が大きい水性塗料では可塑剤の貫通が起きてしまうリスクが大きいという点で、
今回のケースには不向きと考えます。

以上、知ったかぶりしていろいろ書きましたが、
私も元から全てを知っているわけではありません。
「塗装のプロ」として疑わしい点に気付いて、
「塗料のプロ(メーカー)」 に貪欲に尋ねているのです。

大切なことは 少ない知識の中での「思い込み手法」をいろんなケースにはめ込むのではなく、
「ケース・バイ・ケース」のより良い選択をするために、
メーカーに聴くなり施工要領を確認するなり、臆病 且つ 貪欲になる事だと思っています。

お客様に「安心」・「信頼」してもらう為、自分を守る為に
日々「正しい知識」・「良い仕事」を心がけています。

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